－日中　須美の覚醒した姿－

　こちらは天使として覚醒した時の須美である。

　基本的には須美の意思に関わらず、リュミルが悪魔化した時に天使として覚醒する。いきなり天使として覚醒してしまうため須美本人でもびっくりしてしまう事が多いのだが、最近では自分の意志でも天使になる事が出来るようになった。

　天使として覚醒した時には光と水の属性と闇レジスト（擬似的な闇属性）、および春の季節属性も追加され、普通の天使同様他の世界を飛び回ったり、夜に羽が光る事も可能になるのだが、人間の血が強いせいで自分の季節が終わっても体調などに不調をきたす事はないようだ。

　また、天使状態の須美は光，闇，火，地，風，水，雷などの属性の魔法が使えるが、攻撃魔法など他人を傷つける魔法は全然使わず、そのほとんどが回復魔法である。その他にも解毒や解呪などの状態回復魔法や、素早さや防御力を上げる支援魔法、さらに蘇生の魔法も使う事が出来る。

　さらに、悪魔化したら自分の力で天使や人間の状態に戻れないリュミルを元に戻す事が出来るのも覚醒した須美だけである。また、天使状態では体力と防御力，魔法防御が格段に上がり、リュミルの最強の攻撃魔法を食らっても生きている事が可能になるため、悪魔化したリュミルの暴走を止める事の出来る唯一の存在である。

　須美の先祖は、かつて人間と天使の関係が最悪だった時に、「人間と天使は仲良く暮らしていける」と言って人間を擁護したために天界から追放された、上級天使の血を引く者ではないかと言われているが、詳しい事は分かっていない・・・。